用意不用力(よんいぶーよんいー)と発音します。
氣功、太極拳など、中国の武術で口伝として伝わるものです。
力ではなく、意識で動かすという意味で、物事を強制的に力で変えることはできない、しかし意思の力で物事を動かし変えていくことはできるという教えです。逆にいうと意思のあるところに力は自然と宿るとも解釈できます。
この教えは、格闘技の世界だけではなく、生きるということ全てに意味をなします。もしあなたが、現状を変えたいと望むのなら、そこにどれだけあなたの強い意思があるのか自己との対話をしてみてはどうでしょう?
自分のやりたいことがある。しかし現状はそうではないという現実があるとします。いつかそうなればよいという希望をもちつつその自分のやりたいことに向かう場合と、今の現状を全て投げ出して自分のやりたいことに向かう場合、どちらが自分のやりたいことをしやすくなるでしょうか?
どちらが意思の力が強く持っているかということを考えるとわかりやすいかもしれません。現状を全て投げ出すほどに、今の現状には耐えられない状態であるからこそ、全てを投げ出してそこに進んでいくという状態の方が、意思の力は強いと理解できると思います。
あなたがどれだけ強い意思をもっているのか。それがあなたをその世界でどれだけ活躍することができるのかの基準であるということになります。
つづく。